水沢ダウンジャケットの設計と構造
「職人の手から生まれるハイテクダウンジャケット」「今までのコンセプトを覆すユニークなダ ウンジャケットをつくりたい」との想いからスタートした水沢ダウン。これまでのダウンウェアは「軽量性」と「羽毛自体の品質( フィルパワーなど)」という2つの機能性に開発の焦点が絞られていました。水沢ダウンの開発は「着る人にとってのダウンジャケットの弱点はなにか」を見つめ直すという、これまでとは全く異なるアプローチで2007年にスタートしました。ダウンジャケットは雨や雪などに弱く、ステッチのミシン目から水が侵入し、 羽毛が濡れてしまうため十分な保温性が保たれない、またステッチ部分の隙間よりダウンが抜け落ち易い等の欠点がありました。
それらを払拭するため、ダウンパックの形成には縫製ではなく特殊な熱圧着技術を採用し、ステッチを排除。袖などの縫製が必要な箇所には裏面にシームテープ加工を施すことで雨や雪の日の快適性を飛躍的に向上させることに成功。「防水性」と「耐水性」を備え、ダウンジャケットに新しい価値を創造しました。一見、ハイテクジャケットにも思えるこのダウンジャケットは、裁断、ダウンパックの形成、熱圧着加工、ダウン詰めまで、すべての工程において経験豊富な職人の手によって一つ一つ形作られています。異彩を放つデザインも常識を覆したテクノロジーもすべては、ひとりひとりの手と情熱により支えられています。