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DESCENTE ALLTERRAIN × David Hellqvist

Launch
10.30.2025

David Hellqvist

David Hellqvistは、The New Order MagazineおよびOrienteer Mapazineのエディター。以前はDazed Digitalの編集長を務め、Port Magazineのファッションエディターも経験。現在はストックホルムとロンドンを行き来しながら、コンテンツエージェンシーのDocument Studiosを運営。グローバルなファッションおよびライフスタイルブランドと協働し、エディトリアルコミュニケーションやオルタナティブなストーリーテリングに取り組む。

https://www.instagram.com/david_hellqvist

Q.1.⁠
グローバル市場で自分の「声」をどのように視覚的に反映していますか?

自分が誰で、どんな気分でいるのかを表現するような服装をしています。私の視覚的な美学は、まさに私そのものを反映していること。それを通して、自分という存在を世界に向けて発信しています。

Q.2.⁠ ⁠
自分のスタイルは自分の「声」の一部だと思いますか?

間違いなくそうです。スタイルは、私たちのアーティスティックなツールの中で最も強く、そして一貫した“声”だと思います。毎朝服を着るという行為ほど、私たちの人生で常に続く自己表現はありません。たとえ外出しない日であっても、スタイルは自分を語っているんです。

Q.3.⁠ ⁠
服を選ぶときに一番大事にしているのは、見た目の美しさですか?それとも正直さですか?

本来、その二つは選ぶものではないと思います。自分の美学が自分に正直でなければ、それはどこかおかしいですよね。もちろん、これまで自分の美的選択に正直でなかったこともあります。人間ですから、完璧ではありません。でも素晴らしいのは、翌朝にはまた新しい自分でやり直せること。それがファッションの魅力でもあると思います。

Q.4.⁠ ⁠
多方面で活躍するクリエイターとして、最も満たされていると感じる瞬間は?

服を選ぶプロセスそのものが好きなんです。自分自身のスタイリングでも、モデルに着せるときでも。とても直感的な作業ですね。何かを着てみて、そこからスタイルを組み立てていく。でも実際に身につけてみるとしっくりこないこともある。そういうときは一度リセットして、また最初から作り直す。その試行錯誤を繰り返して、すべてが“ぴたっ”と噛み合う瞬間が訪れる。それは感覚的なものなんです。
アートディレクションでも似たような感覚があります。ただ少しスケールが大きい。服だけでなく、モデルや小道具、空間など、あらゆる要素がひとつのビジュアルとして組み上がる瞬間——まるでパズルが完成するような喜びがあります。

Q.5.
旅は、文化的な共感と世界への深い理解を与えてくれる究極の手段です。あなたが旅した中で、考え方や感じ方が根本から変わった場所はありますか?

特定の一つの場所というより、まったく対照的な場所を行き来することこそが旅の魅力だと思います。そのコントラストこそが、それぞれの土地の個性を際立たせるからです。これまでの仕事で、リオ・デ・ジャネイロからモスクワ、スヴァールバル諸島から東京、ロサンゼルスからソウルまで、実に多様な場所を訪れてきました。それぞれの場所の多様性を体験することが、私という人間を形作ってくれたと感じます。

Q.6.⁠ ⁠
あなたが一番幸せを感じる場所はどこですか?

良い質問ですね。おそらく、キッチンで料理をしているときです。料理はとても満足感がある一方で、すごくストレスを感じることもあります。高揚と落胆、その両方です。創造的な天才になるか、大惨事になるか——その境界線がたまらないんです。

Q.7.⁠
旅は荷物が多い派ですか?それとも身軽派ですか?

「スマートかつ軽やかに旅をする」ことが、私の一生の目標です。うまくいくこともありますが、たいていは失敗します(笑)。まぁそれも人生ですね。

Q.8.⁠ ⁠
これまでのアートの旅で、最も価値のある学びは何でしたか?

ブレット・イーストン・エリスの言葉で、「見た目が良ければ、より多くのものが見える」です。

Q.9.⁠ ⁠
あなたの私生活や日々のスケジュールの中で、ALLTERRAINが最も活躍する3つのシーンを挙げるとすれば、それはどのようななシーンでしょうか?

朝食、昼食、夕食。つまり一日を通して、ですね。私は服に一日の中で機能してほしいんです。「外出のために着飾る」とか「家にいるから着崩す」という発想にはあまり共感できません。ALLTERRAINのアイテムは、曜日や時間を問わず、私のワードローブの一部になっています。

Q.10.⁠ ⁠
私たちは、“自分のフィールド(terrain)に根ざして生きる人々”にとっての理にかなった選択肢をデザインしています。ALLTERRAINのラインナップの中で、ご自身の本来のスタイルを最もよく表していると思うアイテムはどれでしょうか?

私が今着ているセットアップですね。私のスタイルを象徴している一着です。スーツスタイルは私にとって“ユニフォーム”であり、“鎧”でもあります。それを身にまとうことで力を得られる。生まれながらのエレガンスと、機能的で実用的な側面——その融合こそが、私の理想のスタイルです。

© DESCENTE LTD.