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DESCENTE ALLTERRAIN × Adam Katz Sinding

Launch
12.09.2025

Adam Katz Sinding

Adam Katz Sindingは、コペンハーゲンを拠点に活動するフォトグラファー。10年以上にわたり、ファッションの見え方と記録方法を再定義。グローバルなストリートスタイルの生のエネルギーを捉えることで知られる彼は、ファッション・ウィーク、エディトリアル、個人プロジェクトを行き来している。彼の著書『This Is Not a Fcking Street Style Book』や『Live From Fcking Everywhere』には、人と場所に対する彼の魅力が表れている。2023年、彼はポートレートとストーリーテリングを組み合わせた、深い個人的な探求であるContextを発表。写真を感情と意味へと再び結びつけようとする試みとなっている。

https://www.instagram.com/adamkatzsinding

Q.1.⁠
グローバル市場で自分の「声」をどのように視覚的に反映していますか?

この時代、“何かを確実にする”方法なんてないと思います。できるのは、最善を尽くすことだけ。そして、僕が最善を尽くす方法は「誠実さ」を通すことです。写真は“視点”であり、そこにはエゴも関わっています。だから、自分の視点がエゴを満たす形で表現されるようにするには、たとえ多くの人の目に触れる最短距離ではなくても、自分のルールや考えに忠実でいなければなりません。僕の作品は僕のストーリーであり、そのストーリーは正直なものであるべきなんです。だから僕は、自分の物語を語るために写真を撮ります。それがうまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。でも、少なくとも本物であり、真実だと思っています。

Q.2.⁠ ⁠
自分のスタイルは自分の「声」の一部だと思いますか?

ある意味では、そうだと思います。服装は、僕たちについて何かを“語る”ものです。実際に声を聞かなくても、他者が僕たちを理解する手がかりになる。そういう意味では、個人のスタイルは語られない“序文”のようなもの。本の表紙でその本を判断する、ということですね。自分のスタイルに正直であることも、自分が何者であるかを示すうえで大切だと思います。僕もこれまで“自分らしくない”ものを買ったことがありますが、そういうときはいつも世界に対して自分を誤って伝えているように感じます。大げさに聞こえるかもしれませんが、正直な服装をすることは、自分にとって心地よく、自信を与えてくれる。そしてこの自信こそが、何年も前に街で見知らぬ人を撮ることに僕が惹かれた理由だったのだと思います。

Q.3.⁠ ⁠
服を選ぶときに一番大事にしているのは、見た目の美しさですか?それとも正直さですか?

面白いことに、最初の質問に答えているときは、このインタビューで“正直さ”という言葉が出てくるとは思っていませんでした。
正直さ、ですね。

WOOL L/S TEE

Q.4.⁠ ⁠
多方面で活躍するクリエイターとして、最も満たされていると感じる瞬間は?

いつか?そんなときはないですね。もし満たされたら、やめてしまうと思います。

Q.5.
旅は、文化的な共感と世界への深い理解を与えてくれる究極の手段です。あなたが旅した中で、考え方や感じ方が根本から変わった場所はありますか?

2010年のコペンハーゲンが僕の人生を変えました。カルチャーショックという意味では全くありませんが、心が満たされるような変化でした。今ではここに住んで9年になります。一方で、僕に僕に最も刺激と新しい発見を与えてくれた場所となれば、ジョージアがそうだと思っています。

Q.6.⁠ ⁠
あなたが一番幸せを感じる場所はどこですか?

コペンハーゲン/タコマの自宅です。

Q.7.⁠
旅は荷物が多い派ですか?それとも身軽派ですか?

半分・半分です。普段着は少なく、ランニングウェアは多く。その結果、バッグはパンパンなのに、着るものはあまりないという状態になります。

HARD SHELL VENTILATION PANTS

Q.8.⁠ ⁠
これまでのアートの旅で、最も価値のある学びは何でしたか?

外に出ることです。

Q.9.⁠ ⁠
あなたの私生活や日々のスケジュールの中で、ALLTERRAINが最も活躍する3つのシーンを挙げるとすれば、それはどのようなシーンでしょうか?

一つの、複合的なシナリオがありますね。私は主に屋外で仕事をし、自転車で移動するフォトグラファーです。美しく機能的なテクニカルウェアが必要なんです。不意の出来事から守ってくれつつ、十分以上にきちんと見える服だと思います。

HARD SHELL JACKET “GORE-TEX PRO CREAS”

Q.10.⁠ ⁠
私たちは、“自分のフィールド(terrain)に根ざして生きる人々”にとっての理にかなった選択肢をデザインしています。ALLTERRAINのラインナップの中で、ご自身の本来のスタイルを最もよく表していると思うアイテムはどれでしょうか?

特定の一着というより、機能面だと思います。特に、アウターの多くに搭載されているフロントのダブルジッパー。これが僕がALLTERRAINに惹かれた革新的なポイントです。換気できるだけでなく、レイヤリングに応じてシルエットを変えられるのは本当に天才的で、この機能があることで、ない場合と比べて圧倒的に多様なシーンで使える。おかげで、MIZUSAWA DOWNのジャケットはここ10年ほぼ毎日のように着る、僕のクローゼットで最も出番の多いアイテムになっています。

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