DESCENTE ALLTERRAIN × Oliver Hooson
- Launch
- 10.24.2025


Oliver Hooson
Oliver Hoosonは、イースト・ロンドンを拠点に活動するクリエイター。独自のスタイルと写真を通じて、都市生活の活気と多様性を発信している。ファッションやデザインの分野で活躍する一方で、熱心なサイクリストであり、ランナーであり、旅人。自転車で新しい場所を巡ることが多く、さまざまな文化や風景からインスピレーションを得て、ビジュアル・ストーリーテリングに取り入れる。写真やコンテンツ制作にとどまらず、オリバーはランニングクラブ「Your Friendly Runners」や、ランナーのための集いの場であり運動の前後の拠点ともなるカフェ「Knees Up Space」を通じて、コミュニティづくりにも力を注ぐ。
Q.1.
グローバル市場で自分の「声」をどのように視覚的に反映していますか?
私は常に、かなりミニマルなスタイルを好んできました。それが自分にとって一番自然に感じられるからです。それが世界的に通じるのかどうかについては自問してきましたが、影響を受けてきた軸は一貫していて、日本と北欧です。機能性、シンプルさ、意図のあるデザインのバランスが私にとっては理にかなっていて、どこの国の人であっても、それが本当に自分らしさと一致しているものであれば、そのように感じてもらえると思っています。


Q.2.
自分のスタイルは自分の「声」の一部だと思いますか?
そうとも言えないと思います。実は少し不思議な対比があって、私のスタイルはとても落ち着いていて、ミニマルで静か。しかし、実際の生活は真逆。常に動き回っていて、色々なことを同時にこなしています。だから必ずしも一致しているとは言えません。ですが、むしろそれがポイントなのかもしれません。私のスタイルは、騒がしい日常の中の「静かな余白」なんです。

Q.3.
服を選ぶときに一番大事にしているのは、見た目の美しさですか?それとも正直さですか?
100%正直さです。
昔、スケートシューズの見た目が好きにもかかわらず、履かなかったことがありました。というのも、自分はスケートボーダーじゃなくて、ローラーブレーダーだったからです。なんだか自分のものじゃないものを身につける感じがして、違和感があったんです。なので、嘘っぽいと感じるよりは見た目が少しズレているくらいの方が良いと思っています。


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Q.4.
多方面で活躍するクリエイターとして、最も満たされていると感じる瞬間は?
良い仕事を終えた後や旅から帰ってきた時に、街でコーヒーを飲みながら、SDカードいっぱいに詰まった写真を眺めている瞬間ですね。あの静かな振り返りの時間、仕事がひと段落して自分が捉えたものをしっかり見れる時、その瞬間に全てが繋がったような感覚になります。
Q.5.
旅は、文化的な共感と世界への深い理解を与えてくれる究極の手段です。あなたが旅した中で、考え方や感じ方が根本から変わった場所はありますか?
東京は、すべてをリセットしてくれた場所です。上手く説明できないのですが、感覚が全て切り替わるような体験でした。
ですが、ロンドンやニューヨーク、バンコク、香港のような都市も、それぞれまったく違った衝撃を与えてくれました。
刺激の多い環境に身を置くことは、自分自身や自分の考えをまったく新しい視点から見直すことができる、そのような力があるのだと思います。


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Q.6.
あなたが一番幸せを感じる場所はどこですか?
シャモニーです。間違いなく、100%。
不思議なことに、そこにいると創造力が湧くわけじゃないんです。ですが、おそらくそれこそがシャモニーの魔法なのだと思います。
あの大きな山々に囲まれると、良い意味で自分が全く取るに足らない存在だと感じる。仕事や喧騒から切り離されて、ただ静かに、穏やかに、幸せを感じられる場所です。
Q.7.
旅は荷物が多い派ですか?それとも身軽派ですか?
いつも身軽です。ミニマリズムは譲れない。
ランニングセットは1つだけ──走ったら洗って干す。靴は多くても2足、ランニング用とカジュアル用。これ以上荷物が増えたら、何かが間違っています。

Q.8.
これまでのアートの旅で、最も価値のある学びは何でしたか?
完璧を追い求めないこと。それこそが、自分を一番足止めしてきたクセでした。
「完璧」よりも「完了」の方が、ずっと価値がある——進歩は、動いて初めて起きるものなんです。